大 ス ラ ン プ に 陥 り 、 悶 々 と し た 日 々 を 過 ご す 。
学生時代、バーテンダーのアルバイトをしていた私は「将来は自分のお店を持ちたい」という夢を抱いていました。そして接客を学ぶために営業の仕事をしようと考え、クルマが好きでトヨタ車が好きだったこともあり、トヨタディーラーを志望。その中で、いちばん成果主義だった当社を選びました。入社してからは、お店を出せるくらいの接客ノウハウを早く身につけたいと、必死に営業スキルを学びました。
がんばった甲斐もあり、新人の中では比較的順調に成績を上げることができていたのですが、ある時期大スランプに陥ってしまいました。自分ではどうすればスランプから抜け出せるのかわからず悶々とする日々を過ごしていると、あるとき課長から呼び出されました。私は「絶対に怒られる」とビクビクしながら課長が待つ部屋に…。すると、予想に反して課長からかけられたのは「大丈夫! もっと遊べ!」の一言。それを聞いて私は拍子抜けすると同時に、気持ちがパッと明るくなり、未来に光が差したような気持ちに。その言葉で吹っ切れた私は、また以前のように気負うことなく営業活動ができるようになり、再び成績を上げられるようになったのです。何年か後に課長に真意を聞くと、「木村はプライベートが充実しているほど、良いパフォーマンスできると思ったから」とのこと。私をスランプから救ってくれたこの言葉には、今でも感謝しています。
