エンジン、制御系、駆動系に関わる作業は、丹念な電顕確認を行いながら極限まで精度を上げて行う作業です。
部品ひとつの良否判定も大変重要であり、判断を誤れば再び同じ修理を行うことになりかねません。
メインの修理箇所に関連する各パーツ点検はもとより経験値とスキルから得られる情報を基にチェックを重ねることが、サービススタッフに必要な条件と言えます。
エンジンオーバーホールは、日頃のメンテナンス状況や運転状況等の使用条件によって様々な対応が求められます。通常5,000、8,000時間でオーバーホールを実施し、10,000時間を超えると不具合や故障が発する傾向にあるようです。
海水冷却系統フランジ部の塩害腐食、連結ホース部劣化膨張などからエンジン据付け船底部へのオイル漏れなどがたびたび見られる場合はオーバーホールを検討することをおすすめします。